2017/10/30 - 11/05
トカラ列島の悪石島と平島および大隅半島で水田生物多様性保全のための調査を行いました。悪石島は全体に水場に乏しく、水生生物の多様性は低かったです。聞き取り調査でも、過去に水田が営まれたことはないとの話でした。大隅半島では8地点で調査を行いましたが、ミカゲサワガニやオオヨドシマドジョウなど、地域固有種が確認され、水田生態系の保全においてはこれらの固有種がキーになるとも考えられました。平島では9地点で調査を行いましたが、驚いたことにドジョウの生息が確認されました。平島は水が各所で湧いており、水田稲作も昔から行われてきたようです。しかし近年になってすべて放棄田化しており、今後の環境の変化が懸念されました.トカラ列島は,最近人口が増えているとのことで,決断科学としても興味深い地域かと思います.