2. 専門・研究テーマ

送粉者シフトを介した花の適応的種分化

植物の花は、色やにおい、形などに大きな多様性が見られます。現在見られる花形質の多様性がどのようにして形作られたのか、その適応進化プロセスを明らかにするために、花粉の輸送を担う生物 (送粉者) と花形質の相互作用に注目して研究を進めています。

屋久島における生物多様性調査

現在、低標高地の自然林は人間による攪乱を受けた結果、世界的にもわずかにしか残されていません。世界自然遺産に指定された屋久島においても、低地林の大半をスギ植林および若齢の二次林が占め、原生あるいは成熟した自然林は谷部を中心にわずかに残されているのみです。近年、屋久島の低地照葉樹林帯では、豊かな森を象徴する菌従属栄養植物の新種が相次いで報告され、その価値が認知され始めました。しかし、多くの低地照葉樹林は保全地域に含まれておらず、今もなお攪乱にさらされています。そこで、貴重な低地照葉樹林を保全するために、基盤となる情報の収集が強く求められています。