1.研究テーマ

研究概要

高密度下のヤクシカにおける個体群維持・増加機構の解明

-DNA実験と野外観察を用いた検証ー

 

近年、全国的にニホンジカの個体数増加による生態系への影響が問題となっている。世界自然遺産に登録されている屋久島も例外ではなく、絶滅危惧種を含む植生の被害が甚大で林床植生が乏しくなっている。このような状況下では、餌資源の制約により栄養状態が低下し、個体群が劣化することが知られている。しかし、自身の研究により、ヤクシカは腎脂肪を十分蓄積しており、今後も個体数増加の可能性があることが示唆された。では、高密度で一見餌資源がない地域において、なぜヤクシカは栄養状態を維持できているのだろうか。これは、ヤクシカが餌植物を柔軟に変化させ、嗜好性植物が消失した後も不嗜好性植物を利用していることが原因であると考えられる。そこで、シカ密度が異なる複数地域に生息するヤクシカの胃内容物を解析し、餌植物は密度に応じて変化しているかを調べ、どのようにしてヤクシカが高密度個体群を維持できるのかを明らかにしている。

 

キーワード: 屋久島、ヤクシカ、生物多様性保全、個体数管理

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